まんが解説!ロードサービスってどんなもの?各社の比較

ドライブしたいAとB
ロードサービスの説明をする忍子とニンミャ

まんがのセリフをテキストで読む
A「自動車保険に加入したら遠出しようぜ!」
B「海行きたーい♡」
忍子「ちょっと待った!」
忍子「自動車保険に加入するとロードサービスも付帯されるの知ってる?」
A「ロードサービス?何それ?」
ニンミャ「車の故障やトラブルに遭遇した時に助けに来てくれるサービスだミャ」
忍子「ガス欠やパンク、バッテリー上がりなど専門スタッフがその場で修理」
忍子「走行不能な場合はレッカー車の手配や宿泊費、宿泊費なども出してくれるよ」
ニンミャ「保険会社によってサービスの内容に違いがあるから要チェックだミャ!」
B「確かにちゃんと知っておいた方がいいよね」
忍子「自動車保険に加入する場合はロードサービスの内容もチェックしてみてね!」
B「あの、忍子さん…」
B「一番手厚いロードサービス教えて!」
A「俺の車信用してよ~」

自賠責保険では車を運転して相手をケガさせたり死亡させた場合に補償されるもので、任意保険では自賠責保険では足りない補償額をカバーしたり自分自身や車への補償を追加することができます。しかしながら運転中にガス欠を起こしてしまったり、キーを車内に入れたままカギをしてしまったりなど車の運転にはさまざまなトラブルがつきものです。

このような運転中のトラブルを解決するために生まれたものが「ロードサービス」「ロードアシスタンス」と呼ばれるもので、有料会員になることでサービスを受けられるものや任意保険に加入することで無料で付帯されるものもあります。このページではロードサービスの特徴やしくみ、各社の比較、選び方のポイントなどについてわかりやすく解説しています。

自動車保険のロードサービスとは

2015年のJAF(日本自動車連盟)による調査では以下のようなトラブルが上位を占めており、車を運転したことがある人なら運転中のトラブルを一度は経験したことがある方も多いと思います。このような運転中のトラブルに遭遇した場合、運転手や搭乗者だけの力では解決できないことも多く、他の車に迷惑をかけないためにもできるだけ早く処理を行うことが大切です。

    ドライブ中のトラブルランキング

  • 1位:タイヤのパンク、バースト
  • 2位:燃料切れ(ガス欠)
  • 3位:事故
  • 4位:バッテリー上がり
  • 5位:キー閉じ込め

このような時に役立つのが「ロードサービス」で、民間の損害保険会社が販売している自動車保険(任意保険)に加入すると、保険加入者が無料で利用することができるロードサービスが備わっています。ドライブ中に車がパンクしたり故障で動かなくなった場合には「レッカー移動」、ガス欠やバッテリー上がりでエンジンがかからなくなった場合には「ガソリン給油」や「バッテリー交換」を行ってくれる専門スタッフが提携しているサービスステーションよりかけつけてくれます。

サービス内容 概要
バッテリー上がり バッテリー上がりでエンジンがかからない場合、バッテリー充電や交換、エンジンの再起動などを行ってくれる
キー閉じ込め 車のキーを車内に入れたままロックされた場合、ドアキーを開錠してくれる
ガソリン給油、電気充電 ガス欠で車が動かなくなった場合、現場までかけつけガソリンまたは軽油の給油、電気自動車への充電など
落輪引き上げ 側溝などにタイヤが落輪して走行できない場合、タイヤの引き上げなどの作業を行ってくれる
スタック引き上げ ぬかるみや砂道、雪道などで自力で走行できない状態になった場合、走行可能な場所への引き上げ作業を行ってくれる
スペアタイヤ交換 パンクでタイヤが破損した場合、現場でスペアタイヤを交換してくれたりタイヤを修理してくれる
レッカーけん引 事故や故障が原因で車が走行不能になった場合、損害保険会社が提携している工場や保険加入者が指定する工場までレッカー車によってけん引してくれる
宿泊費用 旅行や出張中に出先で事故やトラブルで宿泊が必要になった場合、宿泊にかかる費用を負担してくれる
帰宅費用 遠方で車が動かなくなった場合、自宅まで帰る際に必要な交通機関の料金を負担してくれる

損害保険会社が提供している一般的なロードサービスは上記のようなトラブルに対応しており、最近では24時間365日の事故受付がある損保会社がほとんどなので土日祝日や夜中のトラブルでも対応してくれます。他にも旅行や出張中に車が故障してしまった場合、現場近くの宿泊施設の利用料や自宅までの交通費、レンタカーにかかる費用も補償してくれるところもあります。

ロードサービスを依頼する際には、保険加入者の氏名や住所、保険証券番号、車両の登録番号をコールセンターに伝える必要があるので、ダッシュボードなどに常に任意保険の保険証を携帯しておくようにしておきましょう。

また自賠責保険にはロードサービスは付帯されておらず、落輪やスタック移動でレッカー車を依頼した場合は数万円の費用がかかることもあります。ドライブ中のトラブルや万が一の事故に備えるためにも任意保険に加入されることをおすすめします。

各社ロードサービスの比較表

代理店型 レッカー移動
(提携/指定)
車両トラブル 宿泊帰宅対応
バッテリー キー閉じ込め ガソリン給油 落輪引き上げ スペアタイヤ交換 宿泊
/帰宅
費用
事故かけつけ
あいおいニッセイ
同和損保
500km 〇(1) 〇(1) 1.5万円
/2万円
×
損保ジャパン 無制限
/180km
〇(1) × ×
東京海上日動 無制限
/180km
△(1) × ×
三井住友海上 500km 〇(1) 〇(1) 1万円
/2万円
×
ダイレクト型 レッカー移動
(提携/指定)
車両トラブル 宿泊帰宅対応
バッテリー キー閉じ込め ガソリン給油 落輪引き上げ スペアタイヤ交換 宿泊
/帰宅
費用
事故かけつけ
アクサダイレクト 無制限
/35km
〇(1) 〇(1) 宿泊費または交通費 ×
イーデザイン損保 無制限
/60km
〇(1) 〇(1) ×
SBI損保 無制限
/50km
〇(1) 〇(1) 1.5万円
/無制限
×
おとなの自動車保険 300km
/-
〇(1) 1万円
/2万円
セコム損保 100km 〇(1) ×
ソニー損保 無制限
/150km
〇(1) 〇(1) 無制限
/無制限
×
チューリッヒ 無制限
/100km
〇(1) 〇(1) 無制限
/無制限
×
三井ダイレクト 無制限
/50km
〇(1) △(1) × ×
共済・ロード
サービス専門
レッカー移動
(提携/指定)
車両トラブル 宿泊帰宅対応
バッテリー キー閉じ込め ガソリン給油 落輪引き上げ スペアタイヤ交換 宿泊
/帰宅
費用
事故かけつけ
JA 100km ×
全労済 30km 〇(1) × ×
JAF 15km(2) × ×

※〇:無料利用可 △:有料 ×:対応なし □:対応時間制限あり
※(1):年間利用回数1回のみ
※(2):15kmまで無料、15km超過は1kmごとに720円

任意保険に加入することで利用できるロードサービスですが、契約する保険会社によって受けられるサービス内容が異なります。例えば事故やトラブルで車が走行できなくなった場合にレッカー車による移動を行ってくれますが、保険会社が提携している修理工場まではレッカー移動距離は無制限、保険加入者が指定する修理工場までに関しては距離制限を設けているところが多いです。一方でどちらも距離制限を定めているところもあり、超過分に関しては費用を請求されるところもあります。

またガス欠時のガソリン補給も無料で10リットルまで給油してくれる(年1回限り)ところもあれば、ガソリン代にかかった費用を請求されるところもあります。キー閉じ込めやタイヤ交換、サイドブレーキの固定解除なども1回あたり30分以内の作業まで無料で、それ以上の時間分に関しては費用が発生する損保会社もあります。特に旅行中や出張中などに故障した場合、事故現場近くのホテルや自宅までの交通費を負担してくれるロードサービスもあります。

他にもレンタカー利用にかかった費用を補償してくれたり、事故現場まで警備保障会社のスタッフがかけつけてくれるサービスを提供している保険会社などもあり、契約前にどのようなサービスを受けられるか比較検討おきましょう。

JAFについて

JAFとは一般社団法人日本自動車連盟の略称で、連盟に加入することで受けられるロードサービスのことをJAFと呼ぶこともあります。個人会員では入会費2,000円、年会費4,000円の費用がかかりますが、任意保険のロードサービスと同様にバッテリー上がりやパンク時のタイヤ交換を無料で行ってくれる便利なサービスです。

24時間365日に対応しており、高速道路でも自宅でも電話一本で現場まで専門スタッフがかけつけてくれます。JAFと任意保険のロードサービスの大きな違いは、JAF会員であればどんな車を運転していてもサービスを受けることができる点で、他人の車を運転している場合にトラブルが起きても対応してくれるというメリットがあります。

    JAFと任意保険のロードサービスとの違い

  • JAF → 会員(人)が対象、どの車に乗っていてもサービスを受けられる
  • 任意保険 → 自動車が対象、契約車両のみがサービスを受けられる

損保会社の中にはJAFと提携しているところもあり、保険加入者がJAF会員であればまずJAFの無料サービス分を提供を受け、超過分にかかる費用を損保会社が負担するという料金体系になっています。

JAFの会員になるためには公式HPより申込手続きを行う方法の他に、クレジットカードから会員になる方法もあります。クレジットカード経由で申込みを行えば入会金が500円オフになるのでお得です。またJAF会員であればファミレスやカラオケの料金が割引される優待サービスもあり、加入中の任意保険に付帯されているロードサービスがあまり充実していない方はJAFへの加入も検討してみましょう。

ロードサービスを選ぶポイント

ロードサービスから自動車保険を選ぶのであれば、以下の4つの項目をチェックしておきましょう。まずは夜中や土日祝日の事故やトラブルにも対応できるように「24時間365日」事故受付が可能の損保会社を選びたいところです。特に車を使ってよく旅行される方やお盆やお正月に実家に車で帰省される方は受付可能時間を確認しておきましょう。

    ロードサービスを選ぶポイント

  • 1:24時間365日事故受付に対応しているか
  • 2:全国の提携拠点(サービスステーション)の数
  • 3:宿泊、帰宅費用が補償されるか
  • 4:特約として付帯されているか(保険料の節約)

また事故やトラブルが起こった場所まで全国に存在している提携拠点(サービスステーション)から専門スタッフがかけつけてくれますが、拠点数が少ないと現場までのかけつけまでに長い時間がかかることもあります。特に雪のスタックにはまって抜け出せなくなると命に関わることもあるので、冬に雪がたくさん降る地域ではサービス拠点数にこだわって損保会社を選ぶのも1つです。

旅行や出張で遠出が多い方には宿泊費用や自宅までの交通費を負担してくれるロードサービスであれば役に立ちます。1人あたり宿泊費用が1~1.5万円まで、自宅に帰宅するまでにかかる飛行機代や新幹線代も1人あたり2万円から制限なしで補償してくれる損保会社もあり、万が一の際にも大きな安心を得ることができます。

最後に必ずチェックしておきたいのがロードサービスを外すことができるかどうかです。損害保険会社によってはロードサービスを特約として付加しているものと自動車保険とセットになっているものの2種類があります。例えばJAF会員になっておりロードサービスを受けられるのであれば、特約を外すことによって保険料を節約することができます。

特徴的なロードサービスの紹介

最近では自動車保険の競争も激しくなってきており、補償内容を充実させたり新しい割引制度を創設したり各社は独自性を打ち出しています。その中でロードサービスにおいても特徴的なものが出てきました。最近では「ALSOK」や「セコム」といった警備保障の専門スタッフが事故現場までかけつけてくれるサービスを提供しているところが増えてきました。

中には運転者や搭乗者の宿泊費用だけではなく、ペットの宿泊費用も補償してくれる「アクサダイレクト」のような保険会社もあります。「チューリッヒ」はペット補償に加えて、事故やトラブルで旅行をキャンセルすることになった場合に宿泊費用や旅行費用を50,000円まで補償してくれます。

また専用のスマホアプリと連携して事故現場をGPS(位置情報機能)で送信し、簡単にスマホから事故受付を行えるところもあります。ロードサービスの補償内容や利用制限については改訂ごとにより充実される損保会社も多く、最近では2018年4月より「そんぽ24」と「損保ジャパン日本興亜」、「セゾン自動車火災」が経営統合されてより充実したロードサービスが受けられるようになりました。

スタッフがかけつけるまでの対応と予防

事故やトラブルで車が動かなくなった場合、コールセンターに連絡をする前にどのような処置を行うことが大切なのでしょうか。まずケガ人がいる場合は救護が必要となるので安全な場所に移動させ救急車を呼ぶなどの救護活動が必要となります。車を動かせる状態であれば周りの状況をよく確認した上で路肩に寄せたり、発煙筒や三角停止表示板を設置させ新たな事故が起こらないように配慮します。

  • 1:救護活動(ケガ人のケア、救急車の要請)
  • 2:自動車を安全な場所への移動(ハザード、発煙筒の設置)
  • 3:警察への連絡(事故の場合のみ)
  • 4:保険会社へ連絡(氏名、保険証、車ナンバーなどの確認)
  • 5:事故処理(相手方との連絡、修理工場、宿泊施設の手配など)

事故の場合は警察に連絡する必要がありますし、高速道路上での運転トラブルは緊急ダイヤル(避難スペースなどに設置)や携帯電話から連絡を行います。そして保険会社のコールセンターに連絡を行い、事故受付が完了すれば提携のサービス拠点より専門スタッフが現場までかけつけてくれて対応してくれることとなります。

自動車の事故やトラブルになった場合は精神的にも落ち着かず不安な心理状態となりますから、セコムやALSOKのスタッフが現場までかけつけてくれるロードサービスはいざという時に頼りになります。運転手の代わりに相手方と話をしてくれたり、救急車やレッカー車の手配をはじめ事故現場の撮影、保険会社への連絡、宿泊施設の手配なども行ってくれるので、万が一の場合に備えたいという方は現場へのかけつけサービスを提供している自動車保険を選ばれることをおすすめします。

しかしながら充実のロードサービスがあっても事故現場までスタッフがかけつけるまでにある程度の時間は要します。そのためロープや簡易なシャベル、冬季は毛布などの防寒グッズを車に備えておくことをおすすめします。特に遠出のドライブに出かける前にはバッテリーやオイルの点検をはじめ、スペアタイヤや発煙筒の装備などが備えられているか運転する前に車両点検を行っておけばトラブルを回避しやすくなります。

ロードサービスは今後も各社が強みを打ち出して契約者獲得のためのポイントとなります。一括見積もりサービスなどを利用して保険料とともに比較検討してよりよい自動車保険を選択できるようにしておくのがおすすめです。

ロードサービスのまとめ

  • ガス欠や落輪、キー閉じ込めといった運転中のトラブルに対応してくれる
  • 自動車保険(損保会社)によってサービス内容が異なる
  • JAFは加入者が対象となるため他人の車を運転する方におすすめ
  • 特約として付加されているロードサービスは外すことで保険料の節約にも
  • 警備保障スタッフが現場までかけつけてくれるサービスがあると安心

参考記事
・JAF:ロードサービス「料金を調べる
・DRIVE & LOVE:「さあ困った!こんなときどうする?『トラブル時の正しい対処法』

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